介護認定の仕組み

介護認定の仕組み

介護認定は誰が決めるの?

介護認定の手続きは、「市区町村」で行われます。

なぜ市区町村が手続きを行うのでしょうか。それは、介護保険の保険者が「市区町村」だからです。

保険者なので、だれにどれくらいの介護が必要なのかを決めます。

介護保険の保険者である市役所

介護認定では何を決めるの?

介護認定では、下記2つのポイントを決めていきます。

  • 介護が必要であるか否か
  • 介護が必要な場合どの程度の介護が必要か

介護認定が決まる仕組みはどうなっているの?

全国に1,724ある市区町村は、「誰がどれくらい介護が必要か=介護サービスの必要度」を判断する必要があります。

1,724ある市区町村は、規則に乗っ取って平等に決める必要がありますが、それは大変なことです。

判断する規則があるとはいえ、「どれくらい、介護が必要なのか」の程度は、担当者の判断で違ってきてしまいます。

また、どれくらい必要であるのかを平等に決めなければ、あそこの市は、「高く認定される」という不平等が発生します。

中には、その町に引っ越そうと思う方も出てくるかもしれません。

不公平を防ぐ為に、介護認定は2段階で判定されます。

介護認定が決まる判定フロー

判定を行う際の判定方針

重要なのは、「どれだけの介護が無いと、被保険者(介護を受ける方)が日常生活を送れないか」という事です。

自立して生活をすることが困難である方は、「介護度」が高くなり、その結果、受けられるサービスや給付が手厚くなります。

詳細は下記をご覧ください。

介護度とは

1次判定

1次判定は、「一次判定ソフト」と呼ばれるシステムを用いて、判定をします。

これは、市区町村により偏った判定がされることを防ぐ為に導入されています。

一次判定ソフトで判定を行う為に、市区町村の調査員は介護を受けたい方から聞き取りを行い、入力を行います。

介護度の1次判定

聞き取り調査は、基本調査74項目(「能力」、「介助の方法」、「障害や現象(行動)の有無」)というヒアリング項目に乗っ取って聞き取られ、病状や精神的な状態を把握します。

1次判定で用いる「一次判定ソフト」は、基本調査74項目と「1分間タイムスタディ・データ」から、介護が必要であるのか、また、必要な場合はどれくらいの介護が必要なのか(介護サービスの必要度)を推計する為に使われます。

ポイントなのは、その方に「どれくらいの介護時間が必要なのか」ということです。
つまり、日常生活を営む上で必要な介護の「時間=介護の総量」を推計しているのです。

介護の時間を基準にしていることは非常に重要です。

なぜなら、介護サービスを受ける時の基準も「時間」だからです。

1分間タイムスタディ・データ
介護老人福祉施設や介護療養型医療施設等の施設に入所・入院されている3,500人の高齢者について、48時間にわたり、どのような介護サービス(お世話)がどれ位の時間にわたって行われたかを調べたデータ
注意事項
介護の総量は、介護の必要性を量る「ものさし」という位置づけです。訪問介護・訪問看護等の在宅で受けられる介護サービスの合計時間と連動するわけではありません

2次判定

市区町村は、認定介護申請書を受理すると介護保険を受けたい方の主治医に主治医意見書の作成依頼をします。

この意見書も加味して介護認定審査会により、2次判定を行い、介護が必要なのか、必要な場合はどれくらいの時間が必要なのかを決定します。

主治医意見書の作成依頼

2段階にしている理由は、数値からは見えない介護を受ける方の介護にかかわる手間の部分を加味しようという狙いがあります。

その為、2次判定は保険医療福祉の学識経験者5名程度で開かれ、最終的は判定を決めます。

判定結果は、被保険者の住民票上の住所に本人宛に送られます。

介護認定審査会の判定

介護認定には種類があるの?

そして、要支援1~要介護5までの段階の判定も推計される「時間=介護の総量」で決まります。

ここで、気づかれた方もいると思います。

要支援1~要介護5の判断は、病状を数値化して決まるのではなく、「時間=介護の総量」で決まるのです。

介護認定の種類によって受けられるサービスは違うの?

介護認定には2つの区分があります

介護認定が必要だと判定された場合、どの程度の介護が必要であるかも決まるのですが、介護認定には、「要支援」「要介護」の2つの区分に分けられます。

介護認定審査会で判定された1日のうち介護に必要な時間からどのレベルの介護度になるのか判断します。

区分要介護認定等基準時間(単位:日)
非該当25分未満
要支援125分以上32分未満
要支援2
要介護1
32分以上50分未満
要介護250分以上70分未満
要介護370分以上90分未満
要介護370分以上90分未満
要介護490分以上110分未満
要介護5110分以上

介護度により利用可能サービスに違いはある?

介護度により受けらえれるサービスに違いがあります。

大きくは「要支援」か「要介護」で、変わってきます。

例えば、「短期間入所生活介護(ショートステイ)」は介護認定を受けていれば介護サービスを受けられるので、要支援でも利用が可能です。

しかし、「介護老人保健施設」は、要介護1以上なので、要支援と認定の方は利用することができません。

更に、「特別養護老人ホーム」は、基本的に要介護3以上のみが利用可能となります。

詳細は下記をご覧ください。

介護度とは