治療と療養の違い

治療と療養の違い

「治療」と「療養」の違って理解が必要?

「治療」「療養」は、医療関連の本によく出てきますが、医療書に、この二つの明確な定義が記載されているのを見たことはありません。

どちらも「治す」という意味では同じだと思います。

例えば治療費、療養給付などは、よく耳にしますが、聞く方は治療と療養の違いを気にはしていないと思います。

治療を医療分野で「療養」と呼ぶと思っている人もいると思います。

「治療」と「療養」のニュアンスの違いを知っていると介護サービス関連のサイトを読んだ時に「なるほどだからこう表現しているのね」と気づくことがあり、介護の理解を進めることができます。

治療とは

辞書だと「病気やけがを治すこと」とあります。

「ケガを治す」と言われてイメージするのは治療ですね。

療養とは

辞書では、「病気やけがの手当てをし、からだを休めて健康の回復をはかること」とあります。

健康の回復をはかることが「療養」です。

健康の回復は、骨を折ったり、切って血が出たといった肉体的部分の回復だけではなく「心」の回復も含まれます。

例えば、交通事故で足の骨を折ったが、治療とリハビリで歩けるようにまで回復した。

しかし、事故のことを思い出すと不安になり外出するのが怖いといった場合は、肉体的には回復しても「心」の回復ができていないので、療養が必要ということになります。

治療は終わっても療養が終わっていないということですね。

心の場合は何て言う?
心を療養するとはあまり言わず、「心を癒す」と言いますよね。

治療と療養の違い

治療は、ケガや病気を治すために行う処置そのものを指します。

治療を繰り返し、心が癒されて健康が回復するまでに行う全体の行為を療養と言います。

治療と療養の違い

訪問看護と訪問介護の業務を見てみよう

訪問看護と訪問介護の業務は医療的な行為を抜かすと業務内容が似ています。

しかし、業務内容を表現する時に言葉を明確に変えています。

治療や療養を中心とした医療行為を行うことを含めているので「訪問看護」と呼び医療行為を含めていないので、「訪問介護」と分けています。

そして、訪問看護では、「療養上のお世話」と呼び、訪問介護では「身体介護」と呼んでいます。

医療行為が含まれているので、「療養」という言葉を使っています。

逆に訪問介護では療養の世話ではないので、「介護」なのです。

冒頭で例として挙げた「治療費」は、治療をした費用です。

そして療養給付は、健康が回復するところまでを想定した保険給付だということが理解できると思います。

治療や療養がどのようなニュアンスなのか分かると、言葉を意識するようになるので介護に関する理解が進みますね。