社会福祉士とは

社会福祉士とは

社会福祉士とは

社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)では、下記のように定義しています。

【定義】
社会福祉士とは、専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供するとあります。

参考文献
社会福祉士の概要より

【分かりやすく表現すると】
病気やケガ等により精神的に不安定になり、日常生活を送ることが難しくなった人の相談を聞きます。
そして、安心して日常生活が営めるよう手助けをするのが社会福祉士です。

不安な高齢者に助言をする社会福祉士

精神的に不安になる要素は、病気やケガが直接の原因になるとは限りません。

例えば、病気で働けなくなり、収入が減ることに対する不安もあります。

また、病人を介護する家族も精神的に不安定になった場合は、社会福祉士が相談にのります。

ワーキングプアと呼ばれる生活に困窮し、苦しんでいる方のサポートもします。

日本は、所得の格差が広がり、少子高齢化が進んでいます。

所得格差や少子高齢化が問題となる日本では、精神的に苦しむ方が多くなり、社会福祉士が今まで以上に重要な役割を担っていきます。

福祉とは
辞書では、「生活の安定や充足(じゅうそく:満ち足りること)。また、人々の幸福で安定した生活を公的に達成しようとすること」とあります。社会福祉士は「人々の幸せ」を国として実現しようとする公的存在なのです。

社会福祉士の仕事

社会福祉士は、主に3つの業務を行います。

社会福祉士の仕事
  • 相談を受ける
  • 関連機関との連絡・調整
  • 福祉サービスの情報収集と管理

相談を受ける

「高齢者介護」「障害者支援」「生活保護」「児童福祉」等福祉の分野すべてが相談を受ける対象です。

その為、社会福祉士が在籍する施設やサービス機関は多岐にわたります。

社会福祉士に相談する高齢者

関連機関との連絡・調整

不安を解消すること自体は、社会福祉士では行えません。

その為、相談内容から対応できる専門化を判断して、専門家と相談者の架け橋を行います。

相談者は不安なので、自分の気持ちや考えをうまく伝えらえない場合があります。

相談者の状況を理解して、相談内容を丁寧に聞き取り専門家に状況を正しく伝えることは社会福祉士の重要な仕事です。

福祉の専門家に連絡調整する社会福祉士

福祉サービスの情報収集と管理

社会福祉士は専門家と相談者の架け橋を行いますが、連携する専門家や福祉サービスを多く知ることは重要です。

加えて、同じジャンルの専門家・福祉サービスでもそれぞれ特徴がありますので、その特徴を日々把握する必要があります。

アンテナを高く上げて相談者の様々な相談に柔軟に対応できるレパートリーを多く持っておくことは相談をサポートする上では重要です。

福祉サービスの特徴を調べる社会福祉士

社会福祉士が活躍できる施設

社会福祉士は、その資格を有していることで活躍できる施設は多くあります。
その為、所属する施設により役割名が違ってきます。

医療ソーシャルワーカーと呼ばれる社会福祉士
  • 病院
  • 医療ソーシャルワーカーとして活躍
    医療ソーシャルワーカーは看護師ではありませんので、病院内では白衣を着ていることはありません。その為、一見すると誰が医療ソーシャルワーカーなのかは見分けがつきません。
    相談される場合は、病院の窓口や看護師さんに声掛けをしてください。
  • 老人福祉施設
  • 生活相談員として活躍
  • 児童相談所
  • 児童福祉司として活躍
  • 身体障害者更生相談所
  • 社会復帰調整官として活躍
  • ひきこもり地域支援センター
  • ひきこもり支援コーディネーター(専門職)として活躍
  • 地域包括支援センター
  • 社会福祉士として活躍
    地域包括支援センターでは、原則社会福祉士の配置は必須です。

    詳細は下記をご覧ください。

    地域包括支援センターとは

社会福祉の仕事は社会福祉士しかできない?

社会福祉の仕事は幅広いので、社会福祉士の資格を持っていなくても福祉の仕事を行うことは可能ですが、資格を持っていることでより専門性の高い業務を担う事ができ、やりがいを感じることができると思います。

ただし、福祉に関する相談を受けていれば「私は社会福祉士です」と言えるわけではありません。

「社会福祉士」とは国として認めた人のみが名乗れる「士業」です。

専売業務ではありませんが、今後の日本では大変重要な役割の専門家だと言えます。

社会福祉士の登録者数

2019年(平成31年)3月に発表された「 第31 回社会福祉士国家試」では、41,639名受験して12,038 人が合格しました。

合格者の内訳を見ると女性が全体の約65%と女性に人気の職業です。

また、年齢別でも30歳以下が半数を占め、40歳以下の場合は全体の約70%になっています。

社会福祉の分野は社会的にも重要なのですが、担い手がまだ少ないので社会福祉士の資格を持った増えていくことは日本の福祉にとってプラスになるのだと思います。

社会福祉士の登録人数

【社会福祉士の登録者数】

単年度増加数 総計
2014年 12,402 177,896
2015年 12,007 189,903
2016年 11,530 201,433
2017年 11,712 213,145
2018年 13,138 226,283

社会福祉士が就労している分野

高齢者福祉関係に働いている人が半数近くいますので、多くの社会福祉士は、老人福祉施設で「相談員・指導員」として働いています。

生活相談員として働く社会福祉士
分野 就労率
高齢者福祉関係 44.2%
障害者福祉関係 16.9%
医療関係 14.5%
児童・母子福祉関係 4.6%
地域福祉関係 7.2%
行政相談所 3.5%
生活保護関係 0.9%
その他 8.1%