訪問入浴介護とは

訪問入浴介護とは
  • 訪問入浴介護とは?
  • 訪問入浴介護はどこまでやってもらえる?
  • 訪問入浴介護は誰でも受けられるの?
  • 訪問入浴介護はいくらかかるの?

訪問入浴介護とは

訪問入浴介護は、自宅での入浴や介護サービス施設に行くことが困難なケースを想定したサービスです。

自宅のお風呂に手すりがなったり、体を洗うスペースが十分でない場合、或いは、治療中で体外にチューブが出ている場合は、チューブが外れないように入浴をさせる必要があります。

体外にチューブが出ている方を家族が入浴させることは非常に難しいです。

このように入浴が難しいケースの対応として、サービス提供者は移動式の浴槽を積んだ車両で訪問し、入浴支援を行います。

訪問入浴看護

訪問入浴介護を受ける方

治療中で自由に動くことができない場合や終末期の方が利用されるケースが多いです。

下記の調査でも訪問入浴介護を利用する方は、要介護度3以上が9割近くを占めています。

【2015年度調査】

介護度 割合
下記以外 2.9%
要介護度2 8%
要介護度3 12%
要介護度4 26.6%
要介護度5 50.5%

詳細は下記をご覧ください。

介護度とは

訪問入浴介護を利用する理由

要介護度3以上の方が利用することからも、訪問入浴看護の利用者は、介助無くては自分では立つことのできない方が多いです。

その為、入浴には介助が必要ですが、お風呂場に手すりが無いと入浴が難しかったり、そもそも家族では入浴させるだけの体力も力もない場合が多いのです。

理由 割合
家の設備では介助が困難 54%
家族や訪問介護の介助では困難だから 23%
感染症や疾病等の理由で通所介護での入浴介助が利用できない 11%
その他 12%

入浴は心身には重要

訪問入浴介護の目的には、主に下記3つが挙げられます。

目的
  • 生活基盤の1つである入浴機会の保証
  • 身体の清潔保持と生活機能の維持/向上
  • 精神的安寧と生活意欲の喚起

お風呂に入ると、便が出やすくなるケースもあり、体調改善に役立ちます。

また、「入浴や体を綺麗にふく行為」は、衛生的観点だけではなく、「心のケア」にもつながります。

入浴中や体を拭いてもらっている最中は、利用者はリラックスします。

そのリラックスしている顔を見ると介護をしている家族もうれしいので家族にとっても入浴は「ほっこり」するイベントです。

訪問入浴看護でリラックスする高齢者

訪問入浴介護時の対応人数

訪問入浴介護では、原則として、看護師又は、准看護師(以後看護師等)が1名以上と介護職員2名以上が対応する必要があります。

ただし、例外として利用者の状態を考え主治医が看護師の対応まで必要ないと判断した場合には、看護師に代わり介護職員を1名増やすことで看護師がいなくても対応が可能です。

訪問入浴介護時の対応人数

訪問入浴介護になんで看護師等が必要なの?

湯ぶねにつかる、シャワーを浴びる、体を洗うことは、健常者であれば当たり前のことですが、寝たきりの場合はそうはいきません。

治療中の場合は、入浴前、中、後に医療的処置が急に必要になることもあるので、入浴には注意が必要です。

入浴後は、床ずれの皮膚に薬を塗る等の処置を行う必要がありますが、この行為は医療行為なので、看護師等が担当します。

そして、要介護者等の体の状態を判断して入浴をどこまで行うか判断する必要があります。

その為にも、看護師等が訪問入浴介護には必要なのです。

また、訪問の計画は立てたものの当日になり入浴を利用者自身が嫌がることもあります。

このような場合も入浴内容の変更或いは中止をする判断も看護師等が行うことで病状悪化を防ぐ役割を果たします。

訪問入浴看護に必要な看護師

訪問入浴看護時の体調把握

看護師等は入浴前に下記のようなチェックを行い体の状況を把握します。

確認内容
  • 血圧、体温の確認
  • 皮膚状態の把握
  • 皮膚剥離(ひふはくり)の確認

血圧や体温の確認は重要です。

普段寝たきりの方が起き上がるなどの行為をすると血圧が急激に変化することがあります。

そのような状態で入浴を行うと危険な状態になるケースがある為、場合によっては脇下や股下、背中といった部分的に拭くことに入浴計画を変更することもあります。

訪問入浴介護を受けるまで

  1. 事前訪問
  2. 訪問入浴看護前に事前に訪問することで、車の停車位置や浴槽の設置場所を確認します。
  3. 訪問入浴看護計画の作成
  4. 体調確認や病状を把握して入浴内容を検討します。
  5. 入浴
  6. 当日、看護師等と介護職員による入浴等の支援が行われます。

入浴に必要なスペースはどれくらいあればいいの?

おおむね畳2枚分のスペースが目安になります。

入浴の時間は?

訪問してから1時間前後は時間が掛かります。

基本的には、必要な物は事業者が準備します。

事業者によっては、体を拭くタオルは準備が必要かもしれませんので事業者に確認してください。

また、移動に関しては、ベットから浴槽そして浴槽からベットまですべて対応してもらえます。

どうやったら訪問入浴看護を受けられる?

ケアプランの内容に含めてもらう必要があります。

まずは、ケアマネジャーに相談してください。

ケアプラン内容が決まれば、ケアマネジャーが事業者を紹介してくれます。

訪問入浴看護で活躍するケアマネジャー

詳細は下記をご覧ください。

ケアマネジャー(介護支援専門員)とは

訪問入浴介護の費用

下記費用が利用時の基本費用になります。

事業者によっては、プラスで交通費がかかる場合もあります。

ケアマネジャーに確認依頼をしておくことをお勧めいたします。

全身浴

体制 料金
看護職員1名、介護職員2名 1,250円/回
介護職員3名 1,187円/回

部分浴・清拭

体制 料金
看護職員1名、介護職員2名 875円/回
介護職員3名 831円/回
参考文献
訪問入浴介護費より